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" (4)本園の建学精神「貧乏」について "
2017-08-27
 本園の建学精神に「貧乏」という言葉がある。この言葉は今日の日本の社会では
 
なかなか理解しづらい言葉になっている。
 
第一に今日の日本は便利で豊かな社会になっていて、豊かさこそが日本人が目指す
 
べき理念という暗黙の了解があるように思われる。ここでいう豊かさとは主として物質
 
的豊かさのことである。精神的豊かさということはあまり問題にされていない。
 
 
 かつて日本は太平洋戦争に突入し、戦中、戦後を通じて大変生活物資が不足した時代
 
を送った。人々は少ない食料や乏しいお金をやりくりして生活をしのぎ、豊かさを目指し
 
て頑張った。昭和30年代後半から高度成長時代を迎え、日本は繁栄を謳歌するよう
 
になり、どの家庭もカラーテレビ、クーラー、自動車を所有するようになった。
 
 
 一方で心の豊かさという点ではどうだろうか。かつて日本人が大切にしてきた礼儀作法
 
や良き習慣、志、報恩感謝の精神といった世界に誇りうる豊かな精神文化は崩壊したと
 
いう主張がある。原因は日本人が物質的豊かさと便利さを追い求めるあまり、物質的
 
繁栄に酔いしれ、日本人として守るべき良き精神文化を継承することを怠ったということ
 
かもしれない。その表れが日常的にテレビで放映されるさまざまな家庭崩壊や学校での
 
いじめ、暴力、自殺、無差別殺人等の事件報道に見られる精神の荒廃、命を粗末に扱う
 
行為である。
 
 
 「貧乏」という言葉は「清貧」あるいは「少欲知足」という言葉と相通ずる言葉である。
 
便利さや物質的豊かさを必要以上に追求するよりも、心の豊かさを大切にする言葉で
 
ある。むさぼりや欲望をコントロールしてストレスを少なくし、心の平和、安定、安らぎを
 
大切にする。
 
インドでは一切れのパンや一個のおにぎりがとても貴重で、押し頂いて食べるという。
 
日本ではスーパーやコンビニの売り場で賞味期限の過ぎた食品が容赦なく捨てられる。
 
インドと日本では、どちらがものを大切にしているだろうか・・・
 
 
 大量生産、大量消費、大量廃棄の社会システムはそのうち限界が来る。一人一人が
 
欲望を適度にコントロールし、むさぼりや欲望のエスカレートに歯止めをかけ、シンプル
 
ライフを心掛けたい。そして自分自身を見つめ自分を高める豊かな精神文化を持ちたい
 
ものだ。
 
豊かな精神文化を回復するためには、小さな子どもの時から家庭や幼稚園での挨拶や
 
マナー・作法の躾と自分で自分を育む習慣作り、情操教育が大切である。
 
いちょう幼稚園では、こうした躾・情操教育に力を入れている。
 
 
 
 
 
 
 
<<いちょう幼稚園>> 〒759-6603 山口県下関市安岡町1-10-7 TEL:083-258-0276 FAX:083-258-4476